[>>60代わりに食べていたら何故か凄い剣幕で睨み付けられた。
何故だろうか――?
心当たりがなさ過ぎて領主は首を傾げた。
領主は永く。永く生きすぎたが故に正常なる味覚を喪ったのかもしれない。
それが人の感覚を喪っていることだ、と結論づけるならば、その事に勘付いていない領主――否、ひとりの男は悲劇の体現そのものだろう。
いつだって、喪ってから大切なもの気付くものだ。
などと書いているが、どうやら顔は美麗らしい領主は次には口直すのようにワインをラッパ呑みを始めた。]
食べられなくはないがー。んべー。
[絶妙。舌を出した。]