[笑顔で出迎えてくれるファミルの存在が嬉しくて、口元が緩む。]ただいま。[・・・はいつもと変わらないつもりだったが、心からの笑顔にはならなかった。][それが心配だったのか、窓の外を眺めていると相手は裾を摘んで慰めようとしてくれた。]・・・うん。ファムと一緒だったらきっと怖くないよね。[信じたい。オオカミはきっと怖い存在だろう。こんな綺麗なうさぎなハズがないだろう。・・・はそれ以上の思考には至れなかった。]