―― 回想 / 祭壇から宿屋へ ――[宿屋へと向かう道中のこと、こちらの問いかけに頷きを返したカタリナは、やはり本調子ではないように見えた。>>24けれど、次に返って来たのは確りとした言葉。>>25] 成程な、 四つ足の羊が駆けまわるんだ、 そりゃ羊飼いだって足も三本必要になるか。 ただ確かにこの時間じゃ、 羊たちも預け先でぐうぐう寝てる頃かな。 [彼女の牧杖に視線を遣って、確かに仕事柄足腰も強いだろうし、杖があるなら夜道でも歩きやすいだろうかと、そういう意味でも納得した。]
