[将来何になりたいか――その答えがどうあれ、ミリアムが返した言葉は、]そうかあ、私は通りすがりの治癒魔法士の身だけれど、それでも応援するよ。少しずつでも強くなれるといいわね。[純粋に通りすがった彼女を応援する言葉。キガン島に住まう者はよほどの例外がない限り、島の外には出られないと聞いていた。彼女が強くなった時、うまい具合にミリアムが旅をしている保証はない。もう会えないかもしれないけれど、それでも願った。彼女の道行きが輝かしいものになることを]