――……。
[自由に恋愛ができないのは、禁忌とされる掟があるからだろう。
恋天使が自らの矢に踊らされて、恋をするなど少し滑稽にも思える。]
恋天使が恋の矢を頼るなんてね。
[ホツリ、と少し冷えた言葉を零したのは。
どこか諦めたような口ぶりのアイリに向けたわけではなく>>61、
少しその状況を残念にも思えたから。
矢に踊らされて恋をする人間を可愛くも愛おしく思うのに。
ここに集まる恋天使は、どこか諦めた眼を映す者が多いようだ。
彼女の気遣いの言葉に、ふ、と柔らかな笑みを繕えば]
……残念。
その口ぶりだと、アイリさんが選んだのはオレじゃないのかな?
[笑って、話題を彼女に振り直した。*]