[麓へ向う一行を巻き込む雪崩が起きた。それが雪崩だと近くするよりも早く。アルビンはパメラにその手を伸ばす事は出来なかった。
視界が全部白に染まってアルビンはパメラを見失った。どれ位の間であったか、アルビンは意識を失ってしまったらしい。意識を取り戻せばパメラの姿を見つけて>>57傍へと寄っただろう。「パメラ、大丈夫か。怪我は無いか。」と気遣おうとする。
しかし、遠くにヨアヒムの声を聞けばアルビンはパメラの傍から離れ村の方へ歩き出した。こちらへ向って来るヨアヒムとすれ違い様、]
俺は村へ言って雪崩の事を伝えて来る。
……パメラを宜しくな。
[そう言い残してその場を去った。**]