それに…、俺が先輩といたいんです。あの…少しの間だけ、ご一緒しても良いですか?[ディーク自身はどんな事情であれ、先輩であるEs達の事はそれなりに好感を持っている。だけどリエブル対しては、もう少し特別な。日だまりのような温かい感情を抱いていた。彼の穏やかな言動が、なにか安心感のような――そういう感情を抱かせるのかも知れない。リエブルに断られればその場で別れ、そうでなければ彼を目的の場所まで送って。その後で浴場へと足を向けただろう。同じこの城に実の兄がいることは、まだ知らない。**]