―回想:華奢な後輩と―
[ある日人事部に呼ばれたから、仕方なく人事部担当の元へ向かった。
どうせ内容なんかわかってる。だから扉開けて開口一番言ってやった。]
管理職になれって話だろぉ 嫌だ
[どうやら人事部の連中は俺をどうしても管理職に就かせたいらしい。
こんなちゃらんぽらんが上司になったら、就いた部下が可哀想だし。
そもそも俺自身、そんな器とも思えない。]
俺は酒を飲むために仕事して、仕事するために酒飲んでるんだよぅ
管理職なんて、ただ机の上の書類と睨めっこしてるだけじゃん
管理職なんてのは能力がある奴がやりゃあいいんだよ
俺はそんな能力ないってのぉ
[要約すると『酒飲めないから嫌だ』と言いたいだけ。
それを知ってるせいで、余計就けたがってるんだろうけど。]