― 王城・征服直後 ―
[いつものごとく軽口を叩く主君>>61に対しては、いつもどおり困ったように頷いて。
「儀式の間」についての指示を受ければ]
なるほど、あれを見つけられれば、我らの力もより盤石になるというもの。
承知しました。早急に。
[主命を受け、彼は残存者の討伐よりも「儀式の間」を探す任を優先した。
いつもどおりに魔王を諌めはしたものの、討伐の任というのであれば、優秀な狩人であるヴェルザンディの部隊や、抜け目のないライナーの部隊も居る。クレステッドがその勢力に加わったところで、出来ることは多くはない。
それよりも、魔力の乱れに敏感であるクレステッドに「儀式の間」を探させることは理にかなっている、と彼は感じた。
ギィの指示が的確であることに安堵しつつ、彼は儀式の間を探す。そう時間は掛らずに、その場所を見つける事ができるだろう**]