『―――…よ…――……』>>59
[相変わらずのはっきりしない単語の数々に眉をよせた。
声というより《聲》か?
俺の持ってる『能力』は一日に一度、仮死か死んだ奴の《聲》を聴くだけと聞いていたんだが。
自分も仮想現実入りで仮死状態になってたから、能力が上がってるとか? そんな事があるのか??
何て色々考えてみたけどよくわかんねえや。
どっちにせよ、聴こえすぎるのはよくねえみてえ。
段々頭が痛くなってきた。
耳鳴りに近い音の中で、『兎鍋』という単語だけはしっかりと聞こえてしまって。]
……ホログラムのウサギを調理しても食えねえと思うけどなあ、俺
[そう、ぽつり、と返してみた。*]