― 中央戦場 ―毒か呪いか。言いえて妙だ。[ク、と喉の奥で音が響いた。祖母の叱責する声が脳裏を過ぎってゆく]私も同じ。私が選んでここまで来た。或いは何かに蝕まれているとしてもね。[苛立ちを感じるのは、変わったといいながら変わらないものを持ち続ける彼を、羨ましいと思うから。理屈で蓋をしても感情は消えてしまってはくれないからだ]創る側にはなれなかったな。慣れたのは……壊す側だ。