はっ、そんなもの……
[強気?殺すまでよ、泣き言なんて言っている暇ないもの。>>60
光栄だなんてそんな余裕、すぐに失くしてやるんだから。
そんな言葉と決意は、小さく吐きだされた息に消え、相手へ突進。
それは先程とは比べ物にならぬ速さだろうが、ソマリにしてみれば馴染んだ早さかもしれない。
逆手に構えた右手のナイフを静かに、そして滑らかに極小の動作で振り下ろす。
止められることは織り込み済みだ。
斬れればよし。
斬れなければ突っ込んだスピードと伴に、止められた手首を軸にふわりと身体を飛び上がらせて。
彼の顎先に膝蹴りをお見舞いしようと試みるだろう。*]