『水雷、舵手前で爆発、先刻の衝撃は水雷艇が離脱し損なって、船腹に激突したためです。左舷船腹一部破砕も、浸水なし。航行可能です』...敵艦は?『北へ抜け、そのまま北上中です。追いますか?』...いや、このまま微速前進...他に北へ向かう敵艦があれば阻止する。僚艦の交戦を確認した場合は援護を。[ ルートヴィヒは、恐らく、あの太陽に呼ばれたのだろう、と男は揺れる頭のどこかで感じている、ならば、彼はあらゆる障害を越えて行くだろう、止めようとするだけ無駄というものだ ]