俺、オトコに捨てられた。 [信頼の糸を先に斬ったのは自分だから、文句は言えぬ。言えないのだが……] …イェンス、ほんと、お前気に障るわ。[当の彼は、その時アルビンのどのくらい近くにいただろう。それとも一時離れていたのか][──かなりしょんぼりしていた。いくばくかの時が過行く。……いや、そも霊界に時などあるのかわからない。突然、後ろから、愛しい者の声がした。振り返って目を見開く>>57] ……オクタヴィア、来たのか? [(俺のワルキューレ)──戦死者を選ぶ者*]