― 日暮れ後/サクソー川 ―
[ 笑顔をみせながらも、僅か声を震わせるオクタヴィアスの様子に>>60目を細める ]
(クロイツ......)
[ 当然に青年の隣に居る筈と思っていた生真面目な傭兵の姿が無い事にも気付いて、思い当たる可能性に、人知れず手綱を握る手に力が籠もった ]
疲れただろう、とにかく皆に顔を見せて、それからゆっくり休め。クレスも待ってる。
[ だが、その事実を今は確かめようとはせずに、拠点となるベルサリス修道院跡への移動を促す。
ゆっくり、と、言っても、そう長い時間は残されていないのだろうとは、判っていたが。
僅かの間でもいい、動乱の只中に、いきなり放り込まれたオクタヴィアスを、心繋がる友の元で、休ませてやりたかった// ]