アリーセは…、……留守番よろしく。
[一度ラートリーへと委ね、少ない時間とは言え完全に離れた事で自覚した。
信頼出来る仲間がいるのだから、自分が面倒を見なくともアリーセは自立出来る。
元からそうであったのを命令された事を言い訳にずっと縛り付けていたのだと。
寂しいだとか、心配だとか色々と渦巻く感情はある。
だが、一度気持ちの整理をつけてから。
お互いの立場だとかそういった物を全て取り去って向かい合わねばならないだろう。
アリーセがどう思っているのかは分からないが、少なくとも自分はそう思っていた。
だが、その為にはまず目の前の戦をどうにかしなければ話にならないわけで。
そこには昔大事にしていた妹のような少女の影が付き纏い、それを避ける事はおそらくは出来ないだろう。]
それじゃ行ってくる、なんかあったらちゃんと連絡するから。
[内心の複雑な想いは押し隠し、常のように笑顔を向けて友軍の元から飛び立つだろう。]