人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖将軍 ソマリ

[剣の先が地に着き、息が上がる。
背に乗る痛みは、聖女を傷つけた代償か。

己に神の加護など添わないのは知っている。
切った額から血が溢れ、左目の端に筋を描いて落ちてゆく。

咳き込むような喘息は、肺腑に溜まった冷気を吐き出すように。
対する彼が己の一撃>>41を受けていなければ、
戦況は一気に不利へ転じる。

ゼ、と零れる息の合間、剣を支えに重い頭を上げ、
双眸は迷わず、聖女を探した。
形勢不利ならば、彼女だけでも逃さねば―――、

逃さねば、己の責と義務は果たされぬと。**]

(62) 2014/02/20(Thu) 00:45:27

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