[と同時に得心もいった。生まれながらに自由の民という雰囲気を纏っていた彼が、軍に属しているという事実は──いかに兄が傍にいるとはいえ──なんとも不思議だったから。] …。なーるほどねぇ。 まぁ人生、いろいろあるさぁ。 なに選んでも何かしら大変なもんだし、ねぇ。 自分で選んで、今があるなら。 それはどんなかたちであれ、 …いい生き方なんだって。思うよぉ。[自らも流行り病がきっかけで人生が急転したからか…相手に対して浮かんだ親近感を、人生の先達ぽい台詞に滲ませ呟く。]