[ 誰がこの非常事態を報せたのだろう。
少なくとも、何処かで起きた異常を発見した人物>>5は
今現在メイン・サロンに集まってきている誰か――
一人か…複数人かはわからないが――だったに違いない。 ]
[ …血の匂いがする ]
[ 離れた場所では平静を装うことが出来たとしても、
こう近くでは抗いがたい欲求を抑え付ける方が難しい。
暴力的な本能が笑顔を浮かべる彼女の
その首筋に手を伸ばそうとするのを何とか押し込んで
こちらを安心させようとでもするような笑顔に>>38
やや引き攣った笑顔ででも応えてみせた自分を褒めたかった。 ]
多くないといいんだけどね
…僕や君みたいにアンラッキーな人間は。
[ 逃げ遅れた人たちの数は少ないに越したことはない。
…それもそれで、ロー・シェンの本心ではあった。
もしカレルがサロン内で確認作業を始めるようならば
何か手伝えることはないかと聞くだろうし、>>39
他の人間の指示があればその通りに動くつもりでいる。 ]