―回想・浴場―
[風呂場には先客がいた。>>40
物静かだけれど、素直な彼がのびのびしている姿に幼子を思い出す。ぽつぽつと今日の天気や昨日の美味しかった食事などを話したか。
そんな事をしていると、もう一人気配が近づく。>>57]
いいえ。私は大丈夫です。毛布もありがとうございます。
こちらこそ一晩中枕にしてしまい申し訳ありませんでした。
足は痺れていませんか?
[途中、不意に言葉を詰まらせるタクマに首を傾げる>>28。続けられた言葉に、ああ、と頷きながら視線を受けて>>41]
多少は枝葉が折れているかもしれませんが、大きいものではないと思いますよ。
[窓の外の様子を思い出しながらロー・シェンの言葉を補強する。その後少しだけ湯船で手足を伸ばすと、朝食の準備のため早めにそこを辞した。*]