― お菓子の家(宿屋)の前 ―[明かりを頼りに歩みを進めると、子供の頃童話や絵本で見たようなお菓子の家に到着した。]ふむ。ますます非現実じみてますね。まさか本当にお菓子の家が存在するとは。[自分の見たものが真実かどうか確認するべく、外壁を割り取って口にしてみた。まごうことなきクッキーの味がする。リーザも欲しいと望むならば、お菓子の家を削って渡すだろう。しかも削った家はすぐさま元に戻る。一体どういうことだと首を捻りつつも、他に誰かいないかと周囲を見渡した。]