……ったく。 「らしい」用兵しやがって。[士官学校時代にも、軍団戦の講義はあった。それなりの人数を要するがゆえに、縦割りで隊を組んで対峙する。自然、知己の軍采配や用兵は頭に焼きつくものだ。勿論、授業とは比べるべくもない、これは実戦であるけれども] やっぱ、あんま変わってねぇな―――![兵の熟達やその用兵より、相手を読み取る。縦横に馬を駆けさせながら、すれ違いざまに声を投げた。]