― 埋葬の後 ―[雪の上、日の光が踊る日に。 増えていく墓標を、男は薔薇の花を手に、それを見届けていく。 レジーナの首元、添えられたマフラーの、その上にも薔薇を一輪添えれば。 傍らで震える声。 何も言わないまま、片手で肩を抱き寄せつつ、レジーナが遺した言葉を思い、空を仰げば。 胸元の薄青によく似た色が広がっていた。]