― 翌日・自室 ―[もしヴァルターが許してくれる様なら怪我の手当をしようと少女はしようとしたかもしれない。少女は自室に戻り寝台に横になる。その後は何もなく静かな夜だった。夜が明けて朝が来ても静かなのは変わらなかった。銀嵐が始まってからというもの、「誰かが死んだ」という不穏な知らせで起きていたものだから、こうして自然と目が覚めるのは久しぶりだった。]今日は誰も死んでいない…?終わった…の?[窓の外から見えるのは相変わらずの雪景色。銀嵐は終わっていない。]