[幼い少女に、重い偶像を押し付けた。]
[揶揄ではなく、本物の女神であれ、と。]
[自分がどれだけ愚かなことをしているのかも理解していた。
だけど、ずっと宙ぶらりんだった自分の足を、どうしても地面につけたかった。
そんな男の、あまりにも身勝手な我が儘だ。]
[彼女はワタシたちを売った!]
[お前が彼女を責められるのか?]
[責められるのはお前じゃないのか。]
[彼女は女神だと嘘をついた!]
[最初からわかっていたじゃないか。]
[心優しい少女は、男のお遊戯会に付き合っていただけ。]