― 森の中 ― ふぅん。[柘榴石と翡翠の花が見えた狐耳の童は、少し離れた樹上で、ほぅ、と詰めていた息を吐いた] 絆って、こういうものなんだ。[一応、邪魔をしないように気配は殺していたつもりだが、変化に機敏な性質持つ者であれば或いは気付かれていたかもしれない]