人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


皇子 ロー・シェン

― レオヴィル王国/西の国境付近 ―

[ 魔王軍が進軍を再開したと相前後して、シャスラ村方面からの避難民達は、森の中を駆け抜けていく大鹿の群れと、その背に跨がるエルフの姿を目にしていた ]

[ それは、魔王軍のモンテリー侵攻を知って、偵察の為にエルフの郷を出ていた戦士の一団で、彼等が立ち戻った時、すでにエルフの郷は毒に侵され、壊滅の憂き目をみていたのだ。

聖木を侵し、郷を滅ぼしたのは魔王の手先と知り、怒りと報復の念に燃えたエルフ達は、魔王が次に侵攻するレオヴィルへと急いでいた。

生き残りに過ぎないエルフの戦士の数は多くは無いが、全員が長命であるが故の歴戦の強者であり、彼等の大鹿は、身軽な戦士達を乗せたまま川も山も難なく越えていく。

目指すは、魔王軍が必ず狙うと知れた、モーザック砦だ** ]

(61) 2017/02/01(Wed) 21:36:12

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