[玄関を抜ければ汚されていない空気が肺を動かす。それでもまだ血臭を感じるのは、多分自分だけなのだろう]
大丈夫…です。
分かりました。お任せしてしまいますが、お願いします……
[部屋まで行くことは無理だが、広間なら頑張れるだろう。申し出を受け入れ>>60猫を見下ろし金の目と視線を交わした
思わぬ遭遇をした時のように抱え上げる気力は無い、ついて来てもらう形で玄関から広間へと向かう]
神父様も、無理をなさらずに…
[背中を向けた時そんな常なら決して彼へは口にしない言葉を残したのは、弱っていたからだった*]