うねり這うもの 貪るもの 見えざる糸にて 縛るもの 我が求めに ─── ?[呪文が途中で途切れ、開きかけていた召喚門が閉じる。訝しむ顔で見つめるその前で、煉瓦色の髪が危うく揺れ、氷の上に倒れ伏した。] ………。なんだ、これからだというのに。[手を下ろし、彼女に近づいていく。お楽しみにお預けを喰らった子供のような表情がちらと浮かんだ。]