……まさか、こんな事に使えるたぁな。 何が何の役に立つのか、わかったもんじゃねぇ。[ふと、零れるのはこんな呟き。この空間の魔術的な配置に気づいたのは、結界展開に着手してからだが。空間の存在自体はそれ以前から知っていた。──遠い昔の、遊び場の記憶。最初に見つけた時、『儀式に使う場所かもしれない』などと、冗談半分に口にした事は、記憶の片隅に今も残る]