― 翌日、図書館 ― [翌日、図書館でクララは絵本を読んでいた。だが、扉越しに館内に響く怒声にクララは読むのを止めて絵本を閉じた。図書館の入り口へと。>>42]なに、ディーター。怒鳴らなくたって聴こえるわ。そんなに急いで何があったって言うのかしら。[突然の訪問に何処か迷惑そうに応える。ゲルトに起きた悲劇を知らない様子だった。]