― 少し前 ―
だってそんな目で、そんな目っ …ひぃい、
[>>52もっと廊下が真っ暗であれば二平の発光する紅い球体が、
浮かび上がっているように見えたに違いない。
それに鉄錆の匂いを纏っているのに声はなんら普段のレトのまま。
少し捻た天使のようなレトはどこに行ってしまったのだと嘆き、
そして背後からかけられたクレステッドの声に一度振り向く>>49
怯えきって縋るような朱の混じりかけた琥珀の瞳は、凍りついた。
彼の目もまた、血のように真っ赤に染まっていたから。]
―――うヒぁああっ!!
[どいつもこいつもおかしくなってやがる!
―とっくに自分も「おかしく」なってる事など知らないで*]