[強いと告げた言葉を素直に受け入れる様子を見せなかった彼女は、>>0:142
この人気(鬼気?)の絶えた岸壁で、
強くなるために修行中だったらしい。>>0:144]
へええそうなんだ。
ちょうどね、私も修行中なんだ。
あんたには治癒魔法士の才能があるから鍛えてきなさいー! って放り出されたんだけど。
ねえ、貴女は将来何になりたいの?
[わずかに嘆息。
この時のミリアムはまだ、なりたいもの、やりたいことというのを見出しあぐねている状態だった。
旅を通じて世界を見て回ることは存分に楽しんでいたし言われた通りの修行内容はこなしていたのだけれど。
でも――怪我しているらしき者を前にすれば放っておけない気持ちは強まり。そして今に至る]