[扉を開き、外を見る。
外は吹雪で視界が白く染まっている。]
これはどうしたことか。朝になれば少しは収まるだろうと思っていたのだが・・・
[天候は悪化の一途である。さすがに何かの異変か、とかんぐりたくはなるが。
頭を振りつまらぬ考えを排除する。所詮は吹雪だ。人間が負けるはずは無い。]
おい、カークの移送はなしだ。
4人はそれぞれ高級仕官の私邸を周って来い。現状を報告し、しかるべき対応をいただけるように具申しろ。必要があれば練兵場に総員待機しているはずだ。そのことも合わせて報告しておけ。
一番優先すべきは司令官殿の私邸だ。必ず最初に周るように。そのあとは別れて階級順に周れ。
復唱は不要。すぐ行け。
[矢継ぎ早に指示を出す。自分はカークを伴って再度避難所の中へ移動する。
大広間へ行くと、どこからか持ってきた椅子にすわり考え事を始める。]