―宿屋・談話室―
俺ぁ冬の間は、ここを借りる代わりに宿屋のお手伝い、と決めてんだ。
[シモンの挨拶>>24にはカラカラと笑ってそう答えた。…彼の金糸に溶けかけの雪が混じっていたならお疲れ、と加えるのも忘れずに。]
――…全然。料理の才能あるんじゃねえ?
[器用とはとても言い難いゲルトの手伝いはあまり期待できたものでは無かったろうし、シモンの手際が良かったんだろう…とは推測だけれど。
リクエストを請われた>>25なら、ゆっくりと瞬きを…二回。]
――ぁー…、そう…だな……あ。
[ぐるりと見渡せば…まだ数を残している果実と幾つかの穀物と。一通り顔を巡らせれば、思いつく。]
…シモンさ、ポテトと林檎でグラタンは作れる?
[口を開けば、出てくるのは母の得意料理だったもので。
きっと、そんな感傷は伝わらないのだろうけれど、もし作れると返事が返るのだったら頼み込むつもりだった。]*