[しばらく経って、ようやく落ち着いた頃]くふん。[鼻を鳴らして立ち上がり、お菓子の家の扉を開けようとして、カリカリと引っ掻いた。扉はあっさり開いた。まるで、獣の姿の自分も迎え入れようとしているかのごとく。そこで自分を迎えた光景はどんなであっただろう。]― →お菓子の家の中へ ―