― 州都・決起前 回想 ―[時間は遡る。平時は伝書屋として活動するカークは、州都の名士のもとへ養子に入ったエドルファス・ハーウェンから、決起に参加する旨を記した書状を託された。>>18彼と出身部族との交流にはこれまでも手を貸して来たが、都会で安寧に暮らしていたエドルファスが、独立を目指す戦いに加わることを即決した時には破顔したものだ。] おまえには今も草原の風が聞こえるんだな。