― 聖神神殿 ―
えッ!?
い、いや、そんなつもりはないんだけど…な。
[斜め後方からの声には、困ったよう眉下げて苦笑する。
左右後方からの雰囲気はやや和らいだようだが、
騎士達の『お前が言うなこの紙装甲』という
無言の抗議は変わらず此方に向いている。
もっと言葉を選ぶべきだったと内省しつつ。>>45]
てかばるたくん、君、何時から混ざってたの…
一人増えた気配とか、全く感じなかったよ。
[前も言ったけど、隠密業向いてるんじゃないの、と
同僚の方にくるりと顔を向けて、まじまじと見詰めた。]