えっ? ……えっ?[驚いて立ち止まり振り返ろうとした矢先に、洞穴の入り口で大きな音が鳴る。慌てて前を向けば、洞穴の入り口は四方八方から飛び出した木の杭に塞がれていた。よくよく見れば、踏板の上にこぶし大の石がぶつかって止まっている。どうやら、後ろから来た人物が石を投げて罠を発動させてくれたらしい。そう理解した瞬間、勢いよく後ろの人物へ体ごと振り向いた。]