[近親者の死に少なからず動揺を覚える。然し此処は戦場で、喪に伏していれば王府軍とクレメンス軍の縄に付くのに間違いはないだろう]
無能者、愚鈍者の処理の中でも
王国のこれからに必要な者も次々と倒れていく。
理解はしていたが、これが戦乱という物だというのか。
… … … … … …文の準備をしろ。
クレメンス軍に降伏勧告を言い渡す。
[聳えるオプティモ城塞に篭る敵軍や民達の緊張恐怖と裏腹に、アレイゼル軍は結果としてその攻勢を一時治め。
弓兵の手により、城塞内部まで、勧告の矢文が放たれるだろう]