[拠って立つ天井と床。逆しまの映像の中、クレステッドと魔獣は一発触発の睨み合いをする。戦闘の開始と同時にこの場を離れたソマリは、もう目的地へ到達したのだろう。剣戟の反響が届く。何かが爆発したような音もまた、複数、城を振動させていた。>>4:268>>4:304クレステッドが足止めに置かれたのだとしたら、充分にその役目を果たしたと言える。もっとも、破壊と餓えの衝動に支配された魔獣は、その命が尽きるまで戦い続けることになんら躊躇もなかった、が──]