この騒動により、国内外に「軍の統率の無さ」が知れ渡る懸念を考慮しゾネスの守備強化をせねばならない。
故に現時点で白狼騎士団の拘束はせず、ゾネス要塞の守護に当たらせる事に異存はないか?
監査局としては調査したい所であるが、守備の方を優先にしないと如何なるかは理解出来る筈だ。
故に、白狼騎士団の拘束は待って貰う、とする。
[監査局は如何するかは知らないが、現状況では白狼騎士団の処遇は軍として待ったを掛けてから。
総督を射殺したという女騎士は近くに居たのだろうか?
話を聞けば、彼女がアイリを射殺しクーデターを沈静させたと報告受けていた。
まさか北の国に通ずる間者だとは此方は知らない事。
彼女が一時的ゾネスの総督代理を狙っているとは露とも知らない。
ドロシーが傍に居れば直接彼女を、居なければ別の軍人に通じて指令を与えよう。]
ドロシー・ブライアンに次の総督が決まるまで、代理として現場の指揮権を与え総督代理の任を与える。
が、最終的な指揮権は此方が持つ事を努々忘れてはならん。
[実際北の間者としてゾネス要塞に潜り込み内部情報を渡したりするのだろうが此方は計り知れぬ、というもの。
北にはゾネス要塞の内部情報を漏らしているが、その情報を如何生かすのかは北の国次第。
此方としては、現場の指揮は任せど最終的な決定権を持たせれば、それで構わないのだ。
用件を伝える事が出来れば、振り返る事は無く監査局長に別れを告げ王宮の中へと戻って行く*]