[ばさり、漆黒の四翼翻して、巨神が高度を上げる。 回避行動かとも思われたが、少なくとも地上から手が届かなくなった所で、巨神は空中停止し勇者たちを睥睨する。 背の翼が、空気孕みぶわりと広がった] げ、まさか他にも攻撃が――!?[翼へも幾らか傷を刻まれ、威力は万全ではないだろうが。 打ち下ろすような羽搏きの直後、衝撃波が周囲へ吹き荒れる*]