[>>31シェイの一言に、男は目を反らす。流石にそろそろ感付いていておかしくないだろう。下手すれば記憶も戻っているかもしれない。だが、男は何をするつもりもなかった。普段ならば此処では殺しの一つ簡単にするというのに、愛用の銃器に手を伸ばす気にも……なれなかった。]……そうだね、きっと戻ってくる。きっと、いや、必ずって信じるんだ。[手紙を握り締めるシェイに目を細める。その瞳はかつて見せた笑みとは程遠い。自身の側で>>35マリエッタが笑う。その表情は、男からすれば寂しいものにも感じたか。]