[敵弓騎兵から放たれる二種の波状攻撃>>56には、回避の動きは見せずに鎧と武器のみで身を護りながら突撃を敢行し、散ずる馬尾に追い縋り剣と槍を振るった。
その隙を狙ってか、これまで矢を放ってきていた一角が武器を手に騎兵隊へと迫って来る。
数は寡兵と言えようが、逃げるのではなく向かって来る動きにすぐさま対処はし切れず、斬りつけられる者が多数あった。
狙われなかった者達が反撃の一撃を繰り出すが、全ては捉え切れずに離脱を許してしまう。
あちらが距離を取るのを見れば、こちらもナネッテ麾下の歩兵隊の奥へと一度下がり、次の機会を窺う。
必要以上に押し込めば、孤立の危険があるためだ*]