はあぁ...[ 双剣に返った手応えは、まるで布か紙を切り裂くような、どこか虚しいものだったが、周囲の瘴気がみるみる薄れ消えて行く様子に、なんとかなったか、と息をつく ]みんな無事かあ?[ 周囲を見渡し、仲間達に声をかけながらも、歩み寄るのは、腰を落とした友の元 ]クリフ、大丈夫か?腕痛めてねえ?[ 金剛石に腕の表面は護られていても、あの巨大な口に銜えられて揺さぶられたのだ、筋を痛めたりしていてもおかしくはない、と、案じる顔で問いかける ]