……ま、取りあえずは。[空の一角、染みのように浮かぶ黒は、さすがに目立つ] 黙示殿が本命を追えるように、支えに徹するとするか。[その異様さに気付いて近づく翼に向けて、ふわり、投げつけるのは薄墨色の一華。鋼に触れたそれは瞬時に弾け飛び、視界を覆う影となって場に広がった。動きを鈍らせれば、すぐさま空舞う光の天使の標的となる。後は任せた、と言わんばかりにそちらを顧みる事はなく、影はふわり、空を滑るように移動する。*]