[ 怯えと不安で硬直した身体。 それ故だろうか。 寝台に横たえる仕草も>>46 青を撫でる手指の感触も、どこか優しく感じる。 撫でられるたび、微かな花の香りが漂えば 漸く、三色菫の存在に気がつき] ……好きな、花?[ 僅かに警戒心を解いたのは 瞳の端に花の色彩が見えたから。 花は好き。 けれど、どの花が好きかと問われれば] ―――花は、好き だけど特別は……ないのです[ 神が与えたもうた命だから それが薔薇であれ、菫であれ全て]