人狼がこの村の中にいるのか、外の森でうろついているかは定かじゃないんだ。
この噂がホラ吹き少年の仕業ならいいんだけれど、確かなことは言えないね。
[…はそっと目を伏せた。昔のことを思い出しているらしい。
人狼などいないと決めつけた自分、犠牲になってしまった村人。
彼らを弔い続けるために、…は墓守として、この小屋で過ごしてきた。
一人では何もできないことを、…は知っている。]
カレルも協力してくれるのかい?
ありがとう。とても助かるよ。
そうだね、また宿に行ってみよう。
うん、もしかしたら、全部嘘でしたと誰かがネタばらしをしているかもしれないからね。
[…はカレルの表情を見て、明るく振舞って見せた。]