― そして ―[体積にして一人分。心にしてまるまる一つ満たすような存在>>55が増えて、安堵するような眠りより目が覚める。] ぐ…ぁ……[生きてる猫掛布団がぽろぽろと落ちようとして、ひっつかれる。まあなれた重さで] ……そうか、帰ってきてたか。[「ジル」と口の中だけでその人の名前を呼ぶ]